認知症と物忘れの違い

年をとってくると、ほとんどの人が物忘れが多くなってきます。若いうちでも全てのことを記憶している人はいませんから、細胞が衰えてくる中高年以上の世代が物を忘れやすくなるのは当然のことです。

 

ただし、単なる加齢による物忘れと認知症による物忘れには決定的な差があります。この違いを知っておくと、的確な対処を行えますよ。

 

体験の中での違い

 

普通に生活していても、何気なく物事を忘れてしまうことがあります。覚えておこうと思っても、「しまった!」とうっかりをやってしまうことがあるでしょう。

 

何か一部を忘れるのはよくありますが、認知症になると全ての体験を忘れてしまいます。例えば、食べたもののメニューを忘れてしまう物忘れに対して、認知症の場合は食べたこと自体を忘れてしまうのです。

 

探しものでも、単なる物忘れなら自分でどこかになくしたと思って探すのが普通です。しかし認知症の場合は、誰かが盗んだなどと言い出すことがあるのです。これでは、日常生活に支障が起こることが多く、これが通常の物忘れとの違いです。

 

自覚と進行

 

あまり認めたがらない人が多いものの、加齢による物忘れには自覚症状があることがほとんどです。中には忘れてしまったことすら忘れてしまうこともあるかもしれませんが、それはひょっとすると認知症の前触れかもしれませんので気をつけておいたほうがよいでしょう。

 

認知症になると、自分が物忘れしているという自覚は極めて低くなります。聞いたことを聞いていないと言い張ったり、何度も同じことを聞き返したりするのがその証拠です。

 

また、単なる物忘れの進行は徐々にしか行われませんが、認知症になると物忘れの進行が早まります。何らかの対処をしない限り、進行が自然に止まるということはないのです。

 

参考:認知症の症状